映画やドラマが自宅で無料視聴出来ることをご存知ですか?

ビデオオンデマンドを楽しむ男性

映画を見に行く時間も、テレビを見る時間もなかなか作れない、そんな忙しい毎日。
公開中に見に行こうと思っていた映画や、毎週必ず見ようと決めていたドラマを、ついうっかり見逃してしまったという方も多いのではないでしょうか?
実は今、大ヒットした映画や人気ドラマが自由に見られると注目を集めているのが、ビデオオンデマンド(Video On Demand=VOD)です

ビデオオンデマンドは、好きな時間に、好きな場所で、見たかった映画、見逃したテレビドラマ、もう一度見たいと思うスポーツの名シーンなどを、自由に見ることができる新しい動画配信サービスのことです。
たとえば、映画館で公開していた映画を見逃してしまい、あとから見たいなと思った場合、少し前なら高い料金を払ってDVDやBlu-rayを購入するか、レンタルビデオ店まで足を運んでDVDを借りるという方法しかありませんでした。
ところが、ビデオオンデマンドでは、借りに行って返しに行く手間はなく、スマートフォンやパソコン、テレビなどがあれば、見たいと思ったすぐその場所で視聴できます。
料金も会員登録して格安の月会費や年会費を払えば、何本でも見放題となり大変魅力的です。

この便利なビデオオンデマンドを契約しようと調べてみると、日本には大小50前後のビデオオンデマンドサービスがあり、さて、どれを選んだらいいのかときっと迷ってしまうでしょう。
それぞれの「ビデオオンデマンドの特徴は?料金はいくら?どれがお得なの?
そんな初心者の疑問を解決するために、ここではビデオオンデマンドの仕組みから、人気のビデオオンデマンドサービスの特徴までご紹介していきます。

自分に合ったビデオオンデマンドの選び方・各社のサービスを比較

6つのビデオオンデマンドを紹介しましたが、この中から自分に合ったビデオオンデマンドはどれでしょうか?それぞれの特徴を考えながら選択例をご紹介してみましょう。

hulu
Hulu


Huluは、追加料金が一切かからず完全見放題プランとなっていますから、会員登録後、会費以外に追加費用が発生するのは嫌だという方におすすめです。
またhuluは海外発のビデオオンデマンドなので、海外コンテンツも豊富です。今、話題の海外ドラマを楽しみたいという方にも向いています。
huluだけのオリジナルドラマ、日本テレビと共同制作し、地上波ドラマと連携したコンテンツも多いので、それらに見たいものがあるのなら迷う必要はありません。

月額料金(税抜) 定額制933円
※追加料金は一切なし
無料お試し期間 2週間
ダウンロード機能 無し
動画本数 50000本以上
アダルト 無し
主な視聴方法 テレビ、スマートフォン、タブレット、Play Station Vita TV
Apple TVなどのメディアプレーヤー
支払い方法 クレジットカードと一部のデッビトカード、ドコモケータイ払い、auかんたん決済、
ソフトバンクまとめて支払い、ワンモバイルまとめて支払い
PayPal、Huluチケット、iTunes Store決済、Yahoo!ウォレット
ジャンル 海外ドラマ・TV、国内ドラマ・TV、洋画、邦画、アニメ、リアルタイム
特徴

海外発のビデオオンデマンドで海外コンテンツが豊富。追加料金なしの完全見放題
日テレ系ドラマの見逃し配信視聴可能。

解約方法

ログインしてプロフィールから[契約解除する]を選択。
iTunes Store決済から登録した場合、設定から[iTunes StoreとApp Store]→[登録]→[Hulu]→[登録をキャンセル]または[トライアルをキャンセル]を選択。

FOD
FOD(フジテレビオンデマンド)


FODは、フジテレビ系列のドラマや映画、バラエティが好きな方、FODオリジナルドラマが見たい方におすすめです。今週見逃したドラマは、登録不要で無料で1週間見る事ができます。また、会員になると雑誌や漫画が無料期間中に最大1300ポイント分の漫画を無料で読むことができます!
FODには、おすすめのFODプレミアム会員の他にも3つのコースがあります。
これらはスポーツ・バラエティチャンネル「フジテレビONEsmart」、ドラマ・アニメチャンネル「フジテレビTWOsmart」、スポーツの生中継も視聴可能の「フジテレビNEXTsmart」というインターネットチャンネルが24時間視聴可能のプランです。

  • ネクストsmartコース(月会費1200円税抜)……「フジテレビNEXTsmart」が楽しめるプラン。
  • ワンツーsmartコース(月会費1000円税抜)……「フジテレビONEsmart」と「フジテレビTWOsmart」が楽しめるプラン。
  • ワンツーネクストsmartコース(月会費1500円税抜)……「フジテレビNEXTsmart」「フジテレビONEsmart」「フジテレビTWOsmart」の3つが楽しめるプラン。
月額料金(税抜) FODプレミアム(定額制)888円
※都度課金あり
その他、競馬予想TV!月額見放題コース1000円
ライブコース1000~1500円あり
無料お試し期間 31日間(Amazonアカウント限定)
ダウンロード機能 無し
動画本数 20000本以上
アダルト 無し
主な視聴方法 PC、スマートフォン、タブレット
支払い方法 クレジットカード、ドコモケータイ払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払い
ジャンル 過去の名作ドラマ、バラエティ、映画、アニメ、FODオリジナルドラマ、話題の漫画や雑誌などの電子書籍
特徴

コンテンツ数は他社と比べ少ないが、外に出ないフジテレビのドラマなど優良コンテンツ多し
フジテレビ系ドラマの見逃し配信視聴可能

解約方法

ログインしてマイメニューの「月額コースの確認・追加・解約」から行う

U-NEXT
U-NEXT


U-NEXTは海外コンテンツでも、特に韓流ドラマが豊富で、地上波でも放送された名作ドラマから新着ドラマまで揃っており、韓流ファンには嬉しいラインナップとなっています
また、人気のビデオオンデマンドの中では、唯一アダルトジャンルがあり、アダルトコンテンツも視聴したいというのなら、迷わずU-NEXTです。
しかし、アダルトコンテンツが子どもにも見られてしまうのは困るなという心配も出てきますが、心配いりません。
多くのビデオオンデマンドではアカウントは1つしか作れないのですが、U-NEXTは最大で4つのアカウントを作ることができるので、家族でわけて使えるのです。
親アカウントの他に、3つの子アカウントがあり、子アカウントでは未成年者の保護のために、R指定作品やアダルトコンテンツは表示されないようになっています。また、親アカウントもペアレンタルロックをONにすればアダルトコンテンツは表示されなくなります。
定額制の月会費は1,990円と若干高めですが、毎月1日に1,200円分のポイントがチャージされますので実質790円です。このポイントは最新作、書籍、コミックの購入や、映画チケットの割引に利用できます。家族4人まで使えるということも含めて、かなりお得といえます。

月額料金(税抜) 定額制1990円
※都度課金あり
無料お試し期間 31日
ダウンロード機能 U-NEXTアプリが利用可能
動画本数 11万本(見放題6.5万本以上)
レンタル(ポイント作品)4.5万本以上
書籍・漫画・ラノベ合計33万冊以上
雑誌読み放題70誌以上
アダルト あり
主な視聴方法 TV、PC、タブレット、スマートフォン、ゲーム機
支払い方法 クレジットカード、U-NEXTカード、アマゾン(Amazon Fire TV)
ドコモケータイ払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払い
ワイモバイルまとめて支払、Fire TV Stick利用の場合)
ジャンル 洋画、邦画、海外テレビドラマ、韓流・アジアドラマ
国内ドラマ、アニメ、キッズ、その他
特徴

会費は高めだが、コンテンツ数豊富。無料で4つまでアカウントが作れ、年齢に合った視聴・購入が可能。毎月チャージされる1200円分のU-NEXTポイントは最新映画のレンタル、漫画・本の購入、映画チケット割引に利用可。

解約方法

web申し込みの場合、[設定・サポート]→[契約内容の確認・変更]→[解約する]Amazon Fire TV/Stickで申し込みの場合はAmazon Webサイトにサインインし、[アカウントサービス]→[アプリライブラリと端末の管理]→[定期購読]→U-Nextの[アクション]をクリックして、[自動更新をオフにする]を選択。

auビデオパス
auビデオパス


au契約者なら、格安料金でビデオオンデマンドが利用できるauビデオパスがおすすめです。565円(税抜)の月会費で見放題プランに加入すると、毎月ビデオコインが540コイン(540円相当)付与されますので大変お得になっております。
ビデオコインは、見放題プランにはないレンタル作品を見る時に使えて大変お得です。
また、スマートフォンでは、アニメソングのバックグラウンド再生(オフラインも)可能となっており、アニメファンには嬉しいです。
auビデオパスには、映画館での映画鑑賞も割引特典があります。auマンデイで毎週月曜日に映画館で見る映画が1100円(高校生以下は900円)、また、ユナイテッド・シネマは毎日最大400円引きで利用できるので、たまには映画館で映画を見たいという方にもおすすめです。

月額料金(税抜) 定額制562円(auユーザーのみ)
※都度課金あり
R-20見放題プラン2,500円(Smart TV Boxからのみ視聴可)
無料お試し期間 30日
ダウンロード機能 対象作品のみDL可能
動画本数 10000本以上
アダルト あり
主な視聴方法 スマートフォンやタブレット・パソコン・テレビなど
支払い方法 auかんたん決済
携帯電話の支払いでもらえるau WALLETポイントが使える
ジャンル 洋画、邦画、TVドラマ、アニメ、キッズ、音楽、お笑い、その他
特徴

au契約者限定。会費は安め。
見放題プランを契約すれば、毎月ビデオコインが540コイン(540円相当)発行され、レンタルで最新作も視聴可能。

解約方法

使用している端末より「各種サービス入会・退会」ページを開き、ビデオパスの「退会」を選択。

dアニメストア
dアニメストア


dアニメストアはauビデオパスとは違って、ドコモ契約者以外でも利用ができるオンデマンドサービスとなっており、アニメファンなら断然おすすめです。
アニメ専門のビデオオンデマンドだけに、作品数は業界No1で、現在放映中のアニメから、もう一度見たいアニメ、深夜アニメ、そしてアニメソングも楽しめます。スマートフォンやタブレットからダウンロードも可能で、オフライン再生もできます。(視聴期限は48時間以内)

月額料金(税抜) 定額制400円
無料お試し期間 31日
ダウンロード機能 あり
動画本数 2400本以上
アダルト 無し
主な視聴方法 スマートフォン、タブレット、PC、Fire TV、 Android TV
支払い方法 クレジットカード、ドコモケータイ払い
ジャンル アニメ
特徴

アニメ専用のビデオオンデマンドで、昔の懐かしのアニメから最新のアニメ、アニメソングまでラインナップが豊富。ドコモ契約者以外でも会員になれる。見たいアニメのリクエストも受け付けている。

解約方法

ストアトップページの下部にある「解約」から、解約手続きを進める。

ビデオオンデマンドの利用で失敗しないために

ビデオオンデマンドを利用するにあたって、こんな失敗をしてしまったという利用者の失敗例を集めてみましたので参考にしてください。

「無料お試し期間に利用して、うっかり解約手続きを忘れてしまい、継続するつもりはなかったのに月会費が課金されてしまった。」

ビデオオンデマンドにはそれぞれ無料体験期間を設けていますので、ぜひ利用してみましょう。もしそのまま継続するつもりがない場合は、いつでも解約できますので、忘れずに解約手続きを取りましょう。解約方法は比較表にご紹介しましたので、参考にしてください。

「無料でお試しができるからと、いくつものビデオオンデマンドに同時に登録してみたら、結局どれも中途半端にしか使えず、結局どこがいいのかわからなかった。」

無料だからといろいろなビデオオンデマンドに登録してしまっては、十分に使えずどれが自分にとって使いやすいのか判断できないまま無料期間がおわってしまいます。まずは、ここでご紹介した比較表で自分に合いそうなビデオオンデマンドを探してみて、お試しは1つずつ利用してみましょう。

「アダルトコンテンツも見てみたいが、視聴の履歴が残って家族にばれないかと心配だ。」

ご紹介したビデオオンデマンドのうち、アダルトコンテンツのあるU-NEXTは視聴履歴が見られるようになっています。ただしこれは、一般ビデオの視聴についてのみで、アダルトコンテンツの視聴では視聴履歴が残らないようになっているので心配いりません。
もしお子さんがいて、アダルトコンテンツを目に触れさせたくないという場合は、子アカウントをお子さん用にしましょう。アダルトコンテンツが表示されるのは、親アカウントだけになっています。

「テレビで放送しているテレビドラマの見逃し配信を見ようとしたら、次の回の放送がはじまってしまい、見られなくなっていた。」

無料の見逃し配信が見られるのは、次の放送がはじまる前までとなっています。どうしても前の回から見たいのでしたら、ビデオオンデマンドに登録すれば、全話視聴できるようになります。

「電車での移動が多いので、暇つぶしに映画を見ようとビデオオンデマンドに登録したが、通信料が膨大になってしまった。」

移動中にビデオオンデマンドを楽しむことが多い方は、ストリーミング再生だけではなく、ダウンロード再生も可能なサービスを選ぶようにしましょう。

ビデオオンデマンドとは?仕組みを解説

テレビとリモコン

ビデオオンデマンドの仕組み

はじめに、ビデオオンデマンドのサービスの仕組みについてご紹介していきましょう。
ビデオオンデマンドは、利用者が映画やテレビドラマなどのコンテンツを見たいと思ったら、テレビやパソコン、スマートフォンやタブレットなどを使って、好きな場所で好きな時間に視聴できる動画配信サービスのことです
実は日本では1990年代後半に、ケーブルテレビが加入者向けにビデオオンデマンドのサービスを提供していましたが、ケーブルテレビの利用者限定だったためにそれほど広がりは見せませんでした。
しかし、テレビ放送がデジタル化されたこと、また高速・大容量の通信が可能になったことで、ビデオオンデマンドサービスの今の形ができあがり、サービスを提供する企業が続々誕生、海外からも参入してきて一気に広がりを見せました。

ビデオオンデマンドの仕組みは、ビデオオンデマンドサービスを提供する会社が動画ファイルをサーバーにアップロードしておき、利用者はサーバーにアクセスして、その中から見たいコンテンツを選んで再生するというものです。単方向通信のテレビ放送とは違って、双方向通信であるために、視聴の途中で早送りや巻き戻し、一時停止などの操作も可能となります。途中で見るのをやめても、「続きから再生」を選べば、またすぐ続きから見ることも可能です。

ビデオオンデマンドの動画配信サービスの種類

ビデオオンデマンドの動画配信サービスには、いくつかののタイプがあります。

広告型動画配信(Advertising Video On Demand=AVOD)

一定時間広告を見ることで、無料で動画が視聴できます。Youtubeやニコニコ動画などの動画共有サービスがこれに当たります。

定額型動画配信(Subscription Video On Demand=SVOD)

月会費や年会費を払えば、提供されるコンテンツを好きなだけ何度でも視聴できるものです。ビデオオンデマンドではこれから主流になるといわれているタイプです。

販売型動画配信(Electric Sell-Through=EST)

ネット上でコンテンツのファイルを購入して、いつでも見られるようになるものです。

レンタル型動画配信Transactional Video On Demand=TVOD)

ネット上で見たいコンテンツのファイルをレンタルするものです。

ESTとTVODの違いは、購入かレンタルの違いです。ESTの料金は実際にDVDやBlu-rayを購入するよりも安いとはいえ、TVODよりは高くなります。その代り、ESTは視聴期限がなくいつでも視聴できますが、TVODは料金が安いかわりに、視聴できる期限が決められており、期限を過ぎると見られなくなります
また、ESTやTVODはSVODより早く新作が視聴できるメリットもあります。
話題の映画を早く見たいという場合、ファンなので所有したい、何度でも見たいというものはEST、とりあえず1度は見ておこうという場合ならTVODというように使い分けて利用できます。

ビデオオンデマンドは定額型動画配信(SVOD)が基本ですが、その中でも新作や人気作品などのスペシャルコンテンツに関しては都度課金(Pay Per View=PPV)といって、コンテンツごとに支払いが必要な場合もあります。
この都度課金(PPV)にも、サービス会社によって販売型(EST)、レンタル型(TVOD)があり、ビデオオンデマンドのサービスはSVODを中心にサービス会社によってはEST、TVODの組み合わせで構成されているということになります。

ビデオオンデマンドの再生方法

ビデオオンデマンドの再生にはストリーミング再生とダウンロード再生があります。それぞれの違いをご紹介します。

ストリーミング再生

タブレットで動画をストリーミング再生している人
ストリーミング再生は、インターネットに接続しながら視聴する方法です。
インターネットの接続がない場所では再生することはできませんし、ネットワーク環境が悪い場所では画質が悪くなる場合もあります。
また、Wifi環境での利用なら問題ないのですが、動画再生は通信量が大きくなる為、モバイルデータでの視聴の場合、すぐにモバイルデータ通信量の上限に達してしまいます。
多くのビデオオンデマンドサービスでは、違法なダウンロードを防止するため、ストリーミング再生を採用しているところが多くなっています。

ダウンロード再生
動画の再生が止まる

ダウンロード再生は、一旦動画ファイルをスマートフォンやタブレットにダウンロードして再生する方法です。ダウンロード中はインターネットに接続していなければなりませんが、一旦ダウンロードが終わってしまえばオフライン状態で自由に視聴できます。
電車で移動中にストリーミング再生で視聴していると、ちょうど良い場面のところでトンネルに入りネットワーク環境が悪くなって、画質が悪くなる、あるいは映像が途切れてしまうということがありますが、ダウンロード再生ではその心配はありません。
しかし、マイナス点としては、ダウンロードの時間がかかること、スマートフォンやタブレットに動画ファイルをダウンロードするのに十分な空き容量が必要だということです。
ビデオオデンマンドでは、違法ダウンロードを避けるためダウンロード再生を採用している会社は少なく、多くの会社がストリーミング再生のみです。ダウンロード可のサービスであっても、パソコンでのダウンロードはできず、専用アプリがないとダウンロードできない場合もあります。

テレビドラマの見逃し配信も実はビデオオンデマンド

スマホでVOD

最近では次週の回の放送開始時間直前まで、今週放送のドラマが楽しめる「見逃し配信」を各テレビ局で提供しています。テレビドラマをうっかり見逃してしまった、あるいは録画を失敗してしまったという時、一度は利用したことがあるという方も多いのではないでしょうか。
これは、ビデオオンデマンドの無料放送を利用しており、知らず識らずのうちに既にビデオオンデマンドを利用していたことになります。

テレビのドラマやバラエティ番組は、スマートフォンやタブレットの普及によって視聴率が落ちていると言われています。自由に持ち歩けるスマートフォンやタブレットで動画を見るのと比べると、放送開始時間に帰宅してテレビの前に座らなければならないテレビ放送は不親切にさえ思えてきます。

見逃し配信」は今週の放送を見逃した視聴者を次週のリアルタイムの放送につなげて、視聴率を押し上げる役目を果たしています。

トレンディドラマの代名詞だったフジテレビの月9(月曜9時枠の連続ドラマ)は、視聴率20%は当たり前、大ヒット作品では30%を超えた時代もありました。ところが近年はヒット作に恵まれず、視聴率は10%を超えたらいい方というように時代の流れと共に変化しています。これは、他に魅力的なコンテンツが増えて、若者のテレビ離れが進んでいることも理由のひとつです。
しかし、ドラマをテレビで見なくなっただけで、ビデオオンデマンドを最初から視聴方法として選び、テレビドラマを楽しむ層は確実に生まれています。ビデオオンデマンドによってテレビ視聴のスタイルも変わりつつあるといっていいでしょう
テレビ局もかたくなにテレビ放送にこだわるのではなく、ビデオオンデマンドと上手に共存していく道を模索しており、各局で自社のビデオオンデマンドの提供をはじめるなど新しい戦略を次々打ち出しています。

見逃した映画やドラマ・アニメ、そしてオリジナルコンテンツも配信されている

ビデオオンデマンドでは、テレビ放送されたドラマやバラエティ、海外で人気のドラマ、ドキュメンタリー番組、公開された映画、なつかしのアニメから今人気のアニメまであらゆるコンテンツが配信されています。
また、ビデオオンデマンドによっては、人気の俳優を主役に迎えて制作した、他では見ることのできないオリジナルドラマを配信して話題を集めているところもあります。

ビデオオンデマンドで話題のオリジナルコンテンツ

huluでは、尾野真千子さんが稀代の殺人鬼を演じる『フジコ』、小栗旬さん主演のクライムサスペンス『代償』など多数を制作・配信して話題を呼びました。
huluが日本テレビ傘下であることから日本テレビとの共同制作も多く、唐沢寿明さん主演の『THE LAST COP/ラストコップ』は日本テレビ地上波「金曜ロードショー」枠でエピソード1→Huluでエピソード2(全7話)→地上波で連続ドラマ化(全10話)放送+Hulu配信を中心にまとめた『エピソード0』放送→huluでオリジナルストーリー3話配信と続き、2017年には映画化されています。

フジテレビ系列のFODでは、田中圭さん主演で山口譲司原作の漫画『不倫食堂』をオリジナルドラマ化し、また地上波放送されたドラマのスピンオフを制作し配信するなど、地上波放送では見られないドラマやバラエティ番組を多く配信しています。アニメでは、FODオリジナルアニメとして1話5分のダークサスペンス『オシリスの天秤』を制作・配信して話題を集め、これは地上波でも特別版が放送されています。

ネット通販大手のAmazonが提供するAmazonプライムビデオでは、2016年11月から松本人志発案の、密室笑わせ合いサバイバル『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』を配信しており、既にシーズン5まで続く人気コンテンツとなっています。オリジナルドラマも制作・配信しており、2016年には円城寺マキさんの漫画を原作としたオリジナルドラマ『はぴまりHappy Marriage』を清野菜名さん、ディーン・フジオカさん主演で制作・配信しました。当時、NHKの朝ドラで一躍人気俳優となった“ディーン様”が主演ということで大変話題を集めました。

ビデオオンデマンドサービスの費用は?

ビデオオンデマンドは、見逃し配信などの無料のコンテンツは誰でも視聴できますが、それ以外に膨大な数の有料コンテンツが用意されています。利用者がこれらを楽しむ場合、会員登録をして、月会費、あるいは年会費を払うことで、見放題になります。
また、これとは別に、新作などのスペシャルコンテンツが用意されています。これを視聴するためにはPPV(Pay Per View=ペイパービュー)といって、1本ごとに費用が発生する場合もあります。
それぞれのビデオオンデマンドごとに会費には差があり、また有するコンテンツにも特徴があります。
安い会費でも見たいコンテンツが少なければ役立ちませんし、会員登録してみたが見放題プランには見たいコンテンツがなく、PPVで追加費用が発生してばかりというのも悔しいものです。
移動中に視聴することが多いという方の場合、先にご紹介したダウンロード再生が可能なサービスの方が便利です。
ビデオオンデマンドのサービス会社では、それぞれ無料お試し期間を設けていますので、その期間に利用してみて正式に入会するか決めるといいでしょう。
次では、人気のオンデマンドサービスのそれぞれの特徴をご紹介します。

ビデオオンデマンドの市場規模

パソコンとタブレットでVODを見る男女

スマートフォンやタブレットを当たり前のように使いこなし、ビデオオンデマンドが当たり前になってくると、映画を見るために開始時間に映画館に足を運んだり、テレビの放送時間に家に帰ってテレビの前に座ったりする、それまでは当たり前であったことがなんとも億劫になってきます。
若者のテレビ離れが進んでくるのももっともなことといえます。
これからも、見たい映画やドラマはビデオオンデマンドでという流れが加速していき、その市場規模は拡大していくと考えられています。

映画興行・ホームエンターテイメント市場のマーケティングデータ分析とレポート提供を行っているジェム・パートナーズ株式会社が2018年2月28日に発表したプレスリリース『<動画配信(VOD)市場規模の予測>―動画配信(VOD)市場5年間予測(2018-2022年)レポート』には同社が実施した消費者調査の結果が出ています。
(引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000013190.html)

2017年の動画配信市場の規模を推計すると、前年に比べて12.2%増えており、一般社団法人デジタルコンテンツ協会が発表した2016年の市場規模1,630億円を元に算出すると、2017年の市場規模は1,829億円となります。
このうち、「定額制動画配信(SVOD)」は市場全体の75.6%を占め、「レンタル型動画配信(TVOD)」のシェアは12.7%「動画配信販売(EST)」は11.7%だと推計されました。
消費者調査の結果に加え、日本と米国の動画配信のこれまでの普及実績を踏まえ、2022年までの動画配信市場の規模を試算したところ、2017年から2022年にかけて年平均7.2%で成長し、2022年には2,594億円まで拡大する

これによれば、ビデオオンデマンドの市場規模は年々拡大しており、2022年には2,594億円の市場規模になるといいます。
また、その中でも定額動画配信(SVOD)はレンタル型、販売型を抑えて圧倒的な割合を占めていることがわかります。

多くのビデオオンデマンドサービスが競合する中、映画や海外コンテンツなど似通った品ぞろえになっている面も多いのが現状です。今後は「アニメ専門」「海外コンテンツに強い」などの特色を打ち出して差別化を図ったり、オリジナルコンテンツを増やしたり、音楽聞き放題や雑誌読み放題などの動画以外のコンテンツを増やしていくなどして、利用者にとって魅力的なビデオオンデマンドとなっていくことが期待されます。